自然農食 講演会


2018年2月 「日本食の魅力と健康有益性」~子供に伝えたい和食~

東北大学大学院農学研究科 都築 毅 准教授


 私たちが無農薬・無化学肥料で育てた野菜や穀物は、どのように料理をして食べれば健康に役立つだろうか?

 その疑問に対して、今回講師をお願いした都築 准教授が、一つの解答を出してくれました。

 

 今回の講演会では、その研究のエッセンスを実験データを示しながら分かり易くお話していただきました。その神髄は、1975頃に私たちが食していたスタイルの日本食だったのです。

いろいろな野菜をふんだんに取り入れた食材と調理法に、健康に役立つ食事にするコツが隠れていました。

1975年代の食事は一汁〇菜にちょっとした配慮・工夫で栄養バランスを良くした食事だったのです。(〇は二菜、三菜でも良いのです)

高温の油で調理すると、一部の栄養成分を減少させてしまうことなども考慮して、食材に合わせた調理方法にも配慮すれば魅力的な健康食に・・・・。

でも、やはり食材や食事内容のバランスなんですね。

現代生活でのバランスの崩れた食事が一番良くないようです。

質疑応答でも健康を気遣う参加者からたくさんの質問が出されましたが、丁寧に回答をいただいて

納得 !納得! の講演会でした。 講演会の様子はブログをご覧ください

 

 


2017年2月 「植物免疫システムの活用化について」

東北大学大学院農学研究科 安藤 杉尋 准教授


サブテーマ「植物の病気ってなんだろう 植物病原微生物と人間の不思議な関係」

 

HOW TO のお話が多い家庭菜園に関する話の中で、なかなか聞けない病原体の正体や植物への侵入戦略などについて興味深い話を易しい言葉でお話をいただきました。
植物自身も侵入を試みる病原体に抵抗性を進化させながら防御していて、その植物本来の病害抵抗性を誘導させて病害を防ぐなど、大量の農薬使用による環境負荷を減らすための研究を進めているとの話に期待の声が上がりました。

また、有機栽培では病害抵抗性が高くなっており、土壌中に生息する微生物の多様性がその要素一つであると考えているが未解明な部分も多く今後科学的に解明していく事で農薬に依存しない農業を目指して研究を進めているとのお話がありました。

 

無農薬を前提とした栽培を実践しているNPOの会員は「やはり土壌中の微生物を大切に育てる事から始まるんだ」と自分が取り組んでいることを追認していただけた様で納得の顔でうなづいていました。

                         

                        講演会の様子はブログをご覧ください。

2014年10月 「放射線量と野菜づくり」

みんなの放射線測定室てとてと 代表 北林 康 氏

不耕起栽培や、草との共生栽培、有機栽培などの自然農を実践している会員の皆さまにとって、作物への放射線の影響が非常に気になるところです。
今回は、各農園の土壌や栽培野菜の放射線測定をお願いしています 「みんなの放射線測定室 てとてと」の代表であります北林 康氏に「放射線量と野菜づくり」と題してご講演をお願いしました。

会員の方々が測定していただいた数値を正しくご理解いただけるように、測定の仕方や数値の見方などの基礎的知識と野菜作りでの注意点をわかり易くご説明いただきました。


質疑応答では農作物や土壌についての疑問や不安などについても質疑がなされ、活発な質疑応答がなされました。一部の不安についてはご回答に安堵したり今後の課題を確認したり有意義な講演会となりました。

 

講演会の様子はブログをご覧ください